昨年の12月、通勤用の鞄を新調しました。
購入したのは「消防刺子(しょうぼうさしこ)」をデザインに取り入れた、ちょっと珍しいタイプの鞄です。消防刺子とは、伝統的な消防団員の作業着や法被(はっぴ)に使われていた、厚手で丈夫な刺し子織りの生地や、その衣服そのものを指す言葉。そんな歴史ある素材を現代風にアレンジした鞄を、「depoliva(デポリーバ)」という会社が製造・販売しています。

鞄の内側はこんな感じ。歳をとるにつれ、なぜか赤という色が好きになってきました。

購入したのは新東名高速道路の、とあるサービスエリア内でのこと。一目見て「これだ!」と感じて即購入し、以降ずっと愛用してきました。半年ほど使ってみて、使い勝手も良く、生地の味わいも深まってきて、お気に入りのひと品です。
……が、ある日ふと気づいたんです。内側の縫合にほころびが……。

じわじわ広がってきていて、このままだと片側が全部開いてしまいそうなレベル。これはさすがに修繕しないとマズイなと思い、購入元の「depoliva」さんにメールで問い合わせをしてみました。
こんな感じのメールを写真付きで送りました:
初めてご連絡させて頂きます。
購入日はうろ覚えなのですが、たしか昨年の12月に新東名高速道路だったと思いますが、サービスエリアにて、以下添付写真の鞄を購入させて頂きました。
使用して約半年たちますが、内側部分にほころびが発生し、徐々に大きくなってきています。
ほっておくとすべて糸がほつれ、片側だけ開いてしまいそうですので、修繕いただくことは可能でしょうか。
写真でお見積りを作成するのは難しいとは存じますが、概算で構いませんので、金額をご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いします。失礼します。
すると、なんと30分程度で返信が!そのスピード感にまず驚きました。
お世話になっております。弊社のバッグをご愛用いただきありがとうございます。
ご購入頂いて半年と言う事ですので修理費用は無償でさせていただきます。
修理期間は2〜3ヶ月程度。
……えっ、無償!?
いやいや、普通こういうのって少しは費用がかかるイメージだったので、これは嬉しいサプライズでした。修理に2〜3ヶ月ほどかかるとのことですが、それは全然OK。むしろ丁寧に直してもらえるなら、いくらでも待ちます。
郵送での受付も可能とのことでしたが、せっかくなので週末に車で店舗まで直接持ち込むことに。久しぶりに奥様と一緒にドライブがてら出発しました。
自宅を11:00に出て、まずは東名高速を西へ。

どんよりとした曇り空の下、渋滞にはまりながらも、12:44に鮎沢パーキングエリアでトイレ休憩。

そこから御殿場ジャンクションを経て新東名へ入り、13:15に目的地であるNEOPASA駿河湾沼津サービスエリア(下り)に到着!

サービスエリアの建物に入ると、すぐ目に飛び込んできたのが「depoliva沼津SA店」。

さっそく鞄を修理に預け、ついでに店内を見て回ることにしました。ショルダーバッグやボディーバッグ、帽子や財布まで、どれも消防刺子の風合いが活かされていて素敵。



モチーフとなった消防団員の法被も飾られていました。いや〜、帽子もボディーバッグも本当にカッコよかったんですが……ちょっとお値段がお高めで、今回は見送りました。

その後は遅めのお昼ご飯を探しに、サービスエリア内をぶらり。
奥様が「そこまでお腹空いてない」とのことで、軽めに済ますことに。
パン屋さんでご当地バーガー「みしまコロッケしらすバーガー(¥470)」を2つ購入。

さらに外の屋台でソースの香りに惹かれてたこ焼き(¥500)も購入し、お土産には狼煙焼き(チキン、¥500)を1つ購入。

車に戻ってからランチタイム。
「みしまコロッケしらすバーガー」は、ソースの味が強すぎてしらすの存在感は控えめ。でも全体としては美味しかったです。

奥様はたこ焼きをぺろりと完食し、バーガーはお持ち帰りに。たこ焼き1粒もらいましたが、これまた安定のおいしさでした。

お腹も満たされたので、帰路につくことに。
今回のドライブは、鞄の修理という用事がきっかけでしたが、結果的にちょっとした小旅行みたいで、リフレッシュにもなりました。
愛着のあるモノを大切に長く使えるって、やっぱりいいですね。
depolivaさん、本当にありがとうございました!修理後の再会が楽しみです。
失礼します。
▶︎depoliva 公式サイトはこちら http://depoliva.com/